当院の薬局の特徴

当院の薬局では、入院患者様の院内調剤を中心とした業務を行っています。一方、外来患者様の処方は、原則として、院外の調剤薬局に処方せんをご提示いただいての"院外処方"となっております。

入院時

持参薬の内容、お薬手帳等と食い違いはないか、数量はあっているかなどを確認して、院内採用薬への置き換え等も含めた情報を医師、病棟へフィードバックしています。

入院中

錠剤は、飲み忘れ防止や管理がしやすいように"一包化"を進めています。散剤と共に氏名と内容を確認できる形での提供を心がけて誤投薬の防止に努めています。

注射は取り違え、誤投薬を防ぐため患者様1人ごとに氏名と内容を記入したラベルを付け、区分して払い出しています。

また、錠剤から散剤への変更など患者様1人ひとりに合わせたお薬を提供できるよう病棟等と連携しています。

退院時

退院処方の調剤と共にお薬手帳への記載等で情報を提供しています。退院後の調剤薬局や施設等への情報の提供を含めた要望にも対応しています。

その他

介護予防教室、糖尿病教室など近隣の方向けの講習や退院支援プログラムなどの活動をリハビリテーションや作業療法のスタッフと協力して行っています。
 


薬剤管理指導について

一部の病棟中心ですが、薬剤管理指導を行っています。

患者様のご希望及び医師からの要望に応じて、週1回程度患者様のベッドサイドでのお薬の説明や相談を行っております。

人員等の関係から毎週の訪問等の対応が難しい場合もありますが、医師、看護師にご相談いただければ書面での情報提供等の対応もできますのでご相談ください。
 


お薬ひと口メモ

「介護予防教室」でも説明しました"湿布"についてのお話しをご披露致します。多くの種類がありますが、大まかな使い分けの傾向としては・・・

体感的に分けた場合

●冷感タイプ(スーっとする成分により冷たく感じます。)
打ち身、ねんざ等の発熱を伴う急性の炎症に向きます。

●温感タイプ(血行改善により暖かく感じます。)
肩こり、腰痛など疲労や血行不良が原因の慢性症状に向いています。
もっとも絶対的なものではないので、処方医の先生の考えやご本人の好みで使って気持ちの良い方を選択してもらってかまわないでしょう。

構造、材質から分けた場合

●パップ剤(厚い。注:最近は薄いものもあります。)
水分を多く含むので、冷却効果が望めます。
粘着力が弱めなので、毛深いところに適しています。
肌に優しめなので、かぶれが少ない傾向です。

●テープ剤(薄い)
粘着テープ型で薄くはがれにくいため、関節など可動部位に適しています。
といった特徴がありますが、あくまでも傾向ですので、使ってみて具合の良い方を選んでください。

ただし、注意していただきたいのは、気楽に使える印象の湿布といえどもお薬に違いはありません。
処方でもらった湿布は他の人に譲らない、回数を守るなどは他のお薬と変わりません。
光線過敏症などの副作用や妊婦さんには使わないよう注意するものもあります。
袋に書いてある注意なども読んだうえでお使いいただくようよろしくお願いします。

湿布によるかぶれについて

●薬の成分によるものの場合
無理に使い続けず、他の成分の湿布に変えてください。

●皮膚への刺激によるものの場合
剥がすときに痛いようであれば、皮膚を押さえながら、皮膚に沿ってゆっくり剥がすとよいでしょう。
また、貼りかえる時に数時間の間隔を開けて肌を休ませると良いとの話もあります。または濡らしてからゆっくり剥がす方法もあります。
濡らすために、シャワーを浴びる時に剥がす方もいます(ただし、温湿布は刺激があるので、入浴前30分位には剥がしておいてください。)